内容説明
1982年、まだ美しかった横浜―風変わりなおんぼろ塾で、あたしたちは出会った。ロケット花火で不良どもに戦いを挑み、路地裏を全力疾走で駆け抜ける!それぞれが悩みや秘密を抱えながらも、あの頃、世界は輝いていた。大人へと押しあげられてしまったすべての人へ捧げる、あなたも知っている“あの頃”の物語。
著者等紹介
山口小夜[ヤマグチサヨ]
1972年生まれ。横浜市出身、東京都在住。不二聖心女子学院を経て、聖心女子大学文学部歴史社会学科卒業。主婦・子育ての傍ら、翻訳者・各種ライターとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆー
2
ご先祖の1つ1つの言葉に見えない優しさがあふれていた。かげながら支えられるお釈迦様のような大人になりたい。2011/02/19
ゆー
2
これぞ小学生と思わせる言動の連続。うらやましいとさえ思える。現代の子供達にはないエネルギーを持ってて見習わせたくもある。
himanaka
0
青木学院というおんぼろ塾に集まった訳ありの小学生たちが繰り広げる「かけがえなき愚行」の数々。鼻持ちならないガキがイタズラをしまくるドタバタコメディかと思っていたが、あにはからん。特に6年生編からは様相をまるっきり変え、少年時代のみずみずしさ、切なさ、真摯さが伝わってきて、あの頃の自分を思い起こしてくれる。読後しばらく放心。実話に基づく分、著者の思いがストレートに伝わってくる、しかし決して押しつけがましくない、そんな素敵な小説。楓少年の優しさに脱帽。2010/09/11
ゲシャン
0
昭和57年の小学生5年~6年の頃に通っていた『青木学院』という塾での話。 これはフィクションではなく、ほぼ作者の実体験なのかな? なのでそこまでぶっ飛んだ内容はなく、小説としては少し退屈だった。 唐突に「実は私には霊感みたいな物があって、時々直感が働く」とか、 「彼はその2年後に永眠しました」とか。 でも、自分の子供時代を思い出し、懐かしく感じることが出来ました。2019/12/25