内容説明
新人看護婦の里美は精神科の患者桜井に、幼い頃に別れた父の面影を見る。人の心を見透かす桜井を誰もが遠ざけていたが、里美は患者と真摯に向き合い、対等な人間関係を築き上げてゆく。心を通わせたがゆえに、激しくぶつかり合い…やがて里美が自分の心の奥底に探し当てたものとは。
著者等紹介
土居良一[ドイリョウイチ]
1955年、札幌市生まれ。札幌市立旭丘高校卒。アメリカ留学後、78年、『カリフォルニア』で第1回群像新人長編小説賞受賞。85年、『夜界』で第19回北海道新聞文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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