内容説明
『美術とジェンダー』から8年。再び日本・東洋・西洋美術史研究者14名による大論集。
目次
美術言説のオルタナティヴを求めて―序にかえて
家族の情景―「伴大納言絵巻」に描かれた妻の役割
女性表象から見えてくる男たちの関係―狩野元信筆「酒伝童子絵巻」解釈の新たな試み
浮世絵を語る現在―日本近代における浮世絵研究の黎明
着物の女性像に見る近代日本のアイデンティティ
中国における女性表現―宮中図を中心に
妓生―「解語花」の表象
How do you wear your body?―イ・ブルの身体拵え
イエスの地上の父―整ヨセフのイメージに関する一考察
「崇高」の美学をめぐる一考察―イギリス風景画におけるジェンダーの所在
描かれた農婦―一九世紀フランスの農民画における主題をめぐって
“アール・デコ”と他者の身体
兵士・画家・父―オットー・ディクスの「男性的」自己表象
「日本美術」と方法としてのジェンダー―千野香織さんの仕事への応答
著者等紹介
鈴木杜幾子[スズキトキコ]
明治学院大学教授。専攻=西洋近代美術史
馬渕明子[マブチアキコ]
日本女子大学教授。専攻=西洋近代美術史
池田忍[イケダシノブ]
千葉大学助教授。専攻=日本美術史
金惠信[キムヘシン]
学習院大学非常勤講師、国際日本文化研究センター客員助教授。専攻=美術史、表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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