人生をどう生きますか？

クリシュナムルティ，ジッドゥ【著】〈Ｋｒｉｓｈｎａｍｕｒｔｉ，Ｊｉｄｄｕ〉/大野 龍一【訳】

コスモス・ライブラリー（2005/10発売）

• サイズ B6判／ページ数 317p／高さ 19cm
• 商品コード 9784434069642
• NDC分類 126.9
• Cコード C0011

内容説明

国家・民族間の対立抗争も、社会の混乱退廃も、仕事、学校、家庭などの私生活上の悩みや葛藤も、すべて同じ内面の病巣に由来する。誤った自己幻想なしにあるがままの自己を、世界を見ることを学べ。そのとき真の自由と、強いられたものでない自然な内面の秩序、豊かな感情、明晰な知性と行動力が蘇ると説き続けた哲人の、人生全般にわたる親身なアドバイス。未訳の著作集の各章節をベースに、代表的な単行本からの引用をまじえてトピック別に編集された読みやすい選集。

目次

１　あなたのセルフとあなたの人生（あなたとは何か？；あなたは何がほしいのですか？　ほか）
２　自己理解：自由への鍵（恐怖；怒りと暴力　ほか）
３　教育、仕事、マネー（教育とは何か？；比較と競争、それとも協力？　ほか）
４　関係（関係とは何か；愛、欲望、セックス、依存　ほか）

著者等紹介

クリシュナムルティ，ジッドゥ［クリシュナムルティ，ジッドゥ］［Ｋｒｉｓｈｎａｍｕｒｔｉ，Ｊｉｄｄｕ］
１８９５年インド、マドラス近郊のバラモンの家に生まれる。１９０９年神智学協会の指導者リードビーターに見出され、“世界教師”の器として、霊的修行を開始。ヨーロッパ各地で学ぶ。１９２１年インドに帰国。“星の教団”の指導者となる。１９２９年「真理は組織化しえない」として、“星の教団”を解散。以後、世界中をめぐり、講和と著作をとおして人間の覚醒を促し続けた。１９８６年アメリカ、カリフォルニアのオーハイ峡谷で逝去

大野龍一［オオノリュウイチ］
１９５５年、和歌山県本宮町生まれ。早稲田大学法学部卒。宮崎県延岡市で個人塾を営む（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[kanaoka 57]

テーマ毎に内容がコンパクトにまとまっている。特に訳者の解説が大変分かりやすい。 私とは脳の中の幽霊であり諸悪の根源でもある。思考者は思考の産物であり、常に恐怖と不安にさらされる幻影である。私とは個体が生き延びるために作り出された道具であり、実体のない虚偽である。愛や英知や生命は個体に存在するものではなく、全体的な不可分一体のもので、それが場面に応じて個体を通じ具体的な現れを見せる。「他の誰でもないこの私」という概念は、例えそれが高級な（！）自我であったとしても、意識と思考の過誤であり、腐敗に通じている。

2016/04/25

[ももたろう]

クリシュナムルティは、エックハルト・トール、ティクナットハン、山下良道、と並んでずっと読み続けていきたい。とりあえず、彼の思想は、容易には理解できないものであるということが分かった。分かったつもりでいて、分かってないと思う。彼も観察者であることを何度も言っていた。訳者あとがきも大変参考になる。何年もかけて、クリシュナムルティはずっと読み続けていきたいと改めて思った。

2015/07/05

[荒野の狼]

アメリカで著者の死後に、その講話や著書からトピックごとに抜粋、編集された本What are you doing with your life?の全訳です。その出典のかなりの部分が日本で未訳のThe collected works of J. Krishamurtiからです。訳者によれば、抜粋なため、ある程度著者の本になじみのある読者向けで、出典の著作は抜粋より全部をお読みになるほうがいいと勧めていますが、原典が大著なもの、日本語訳のないものもありますので、原典の紹介としても意味があると思われます。

2008/02/07

[ぐみご]

クリシュナムルティの著書の中では読みやすくまとめてあるけど、ちょっと掘り下げが浅い気がする。入門書として読むのにはオススメだけど。彼の世界観はもっとずっと深くて難解です。

2013/02/05

[Kazuki]

訳者の仰るように、初めてクリシュナムルティを読む人にとっては、少し難しいように思う。 しかし、内容はとてもまとまっていて、とてもよく凝縮されていて、購入して読んでよかったと思いました。私は読んでみてとても良い編集だと感じました。 本の最後に"三刷に際して、訂正の機会を与えられたので、若干の訳語・訳文の修正を施した。（訳者）"とあります。 なので、これから読まれる方は、新しいものを購入すると良いかもしれません。(*^^*)

2019/11/19