内容説明
日本で生まれ、日本に養われ、25歳まで日本人だった台湾人著者が語り継ぐ「日本精神」。そして、アイデンティティを模索し葛藤した日々。
目次
第1章 日本人になった祖父(三世代にわたる日本との関わり;清朝から日本時代へ ほか)
第2章 祖父・父と日本(日本で台湾語を教える;祖父の遺したもの ほか)
第3章 学生時代の恩師(東京に生まれる;台湾語と日本語の中で育つ ほか)
第4章 軍医となって(日米開戦;思想の統制が厳しくなる ほか)
第5章 母国は日本、祖国は台湾(母国は日本、祖国は台湾;失われつつある日本精神 ほか)
著者等紹介
柯徳三[カトクゾウ]
大正11(1922)年、東京・本郷生まれ。台湾における日本語教育の発祥の地、芝山巌学堂の第1期生・柯秋潔を祖父に持ち、祖父の教育方針で、共学生として小学校から積極的に日本教育を受ける。台北の南門小学校、台北第一中学校、台北高等学校高等科理科乙類を経て、昭和20(1945)年、台北帝国大学医学部卒業。大東亜戦争時、日本帝国海軍の軍医を経て、戦後、台湾大学医学院附属病院勤務後、台湾省立基隆病院皮膚科を設立。主任を務める。1952年に皮膚科医院開業、1996年にリタイア後は、台湾独立のための活動、及び日本との交流に努める日々を送っている
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