マジカルホラー<br> 赤い蛇

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マジカルホラー
赤い蛇

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  • サイズ A5判/ページ数 179p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784434065781
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0979

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

59
何度目かわからない再読。人里離れた屋敷に住む一家。末っ子の目を通して生活が語られるという内容なのだが、もう冒頭から漂う空気感が只事じゃない。箍の外れた家族に封印された廊下、そして開かずの間と血族と日本家屋の持つ怖さが存分に披露され、それが少年の目を通して見た郷愁と混ざり合って得も言われぬ読み心地を覚える。そしてある出来事から始まる地獄絵図。どうやったら最後このような地獄の道行を描くことが出来るんだろう。血族や家という逃れられぬ鎖に縛られた、血と狂気と郷愁とエロティシズムに彩られた紛うことなき大傑作でした。2020/10/15

ROOM 237

17
昭和怪奇に少しのエロスが漂う屋敷血族モノホラー漫画はKindle Unlimitedに日野日出志さん沢山あるとの情報で久々に読む。果てしない悪夢と閉塞、湿度じっとり日本家屋がたまらない。狂った家族に怯える末っ子少年の視点で描かれるのは、広大な屋敷の開かずの間とそこに立ち塞がるある物。昨晩つぶやきにも詳細投稿しましたが家族がヤバすぎて悪夢にうなされましたw やり過ぎなぐらい一家全力で読者を怖がらせに来てるエンタメ感が昭和っぽくて良い。怪奇と美女の相乗効果はつげ義春さんのゲンセンカン主人が頭を過ぎりました。2020/10/18

三柴ゆよし

9
再読。少年時代とはただ彼の記憶のなかにのみ存在しうる閉じられた世界であり、また往々にしてその世界は迷宮の様相を呈している。無数にある棟と部屋、青銅の鏡で封印された廊下の奥、そしてあかずの間……かつてのおぼろな記憶を手探るときーあるいはかつてあったとするていの記憶をでっちあげるときー私たちが知覚し接続するのはまずもって<場>の記憶であり、本作においてもそれは例外ではない。日野日出志特有の極度に曲線的なデフォルメをほどこされた人物たちとは対照的に、舞台となる旧家の輪郭は日本家屋の常識からは逸脱した直線を描く。2018/05/25

地下鉄パミュ

8
自叙伝って事は・・・ウッソ〜笑。笑ってる場合では無い。これなんなん?こんな家族嫌や。まともな人がいないじゃん。こんな環境で育ったらどうなるんよ。恐怖しかなかった。オババが1番強烈だった。卵が孵化したら出てくるのはオババ・・・これトラウマやん。生卵食えなくなりますわ。研ナオコに生卵って言って貰えば治るかな。いやダメだこりゃ。今日は怖い夢を見て来ます・・・では明日が来る事を祈ります。2021/11/02

加藤久和

5
これは傑作だと思う。後半の地獄絵図の畳み掛けの凄さに圧倒された。よくこんなアイデアを思いつくなあ。コブに卵を塗って足で踏みつけるなんて想像しただけで身悶えがする。こんなのもし実写で観たら狂い死にしそう。2015/06/29

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