内容説明
時を浪費し、個に閉じこもり、罪深さと醜さとを加速させている現代人。本書は、現代人の根底にある「知」の闇に光をあてて、永遠の今を生き、普遍の愛を歓ぶ“無量寿のいのち”にわれらを導く、魂の書である。
目次
「個人」と「衆生」(「空想の平等」;本願を私する個人主義者 ほか)
住職道(私を寺に結びつけるもの;寺の発見―寺の生命としての念仏 ほか)
自らを助くるもの(南無阿弥陀仏―衆生の魂;「天は自らを助けるものを助ける」 ほか)
如来の教団(如来の「はらから」;歎異の教団 ほか)
著者等紹介
信国淳[ノブクニアツシ]
1904年大分県宇佐市、来覚寺に誕生。1917年真宗京都中学入学。1923年第三高等学校入学。1926年東京帝国大学仏文科入学。1929年大谷大学予科教授(フランス語担当)。1937年大谷大学教授辞任。1938年大分県宇佐市、林松寺副住職就任。1946年大分県宇佐市、来覚寺住職就任。1958年大谷専修学院長就任。1980年1月28日「歎異抄講義」を終えた夕、心筋梗塞で倒れ、2月5日未明、示寂
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。