内容説明
「美術」はいかにして誕生し、どのような変貌をとげたのか?「美術」の受容と形成。
目次
序章 「美術」概念の形成とリアリズムの転位
1 国家と美術(「日本美術史」という枠組み;文展の創設;国家という天蓋―「美術」の明治二〇年代;美術における「日本」、日本における「美術」―国境とジャンル;裸体と美術―違式桂違条例を軸に)
2 美術の境界―ジャンルの形成(「日本画」概念の形成に関する試論;「工芸」概念の成り立ち;裏返されたモニュメント―彫刻の近代化と銅像)
3 制度から主体へ(工業・ナショナリズム・美術―「美術」概念形成史素描;印象と表現―日本印象主義のアポリア)
終章 日本近代美術史研究の課題と可能性―時務情勢論風に
著者等紹介
北沢憲昭[キタザワノリアキ]
1951年、東京生まれ。美術評論家。跡見学園女子大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。