内容説明
どんな心の傷や苦しみを抱えていようと、苦しんでいるのは自分だけではない―受け入れたくない現実から逃れるため、不特定多数とのセックスに溺れ、やがてそれは日常生活に支障をきたすほど私を追いつめていった―本書は精神障害に陥った著者が、自らを検証の対象として、その過程を分析し論理的に記述。カウンセリングの内容も含め、自己を取り戻すまでを紐解いた貴重な記録である。
目次
第1章 奈落の底―セックス依存の犠牲
第2章 自己破壊―うつ、摂食障害、現実逃避としてのセックス依存
第3章 心の傷―過去の傷にとらわれなくていい
第4章 精神の旅―「今」を生きる
第5章 カウンセリングについて
第6章 日本に帰国して
第7章 参考文献
著者等紹介
相馬真由美[ソウママユミ]
1972年生まれ。大学卒業後、貿易商社やNGOに勤務。1999年、大学院留学のため渡米、国際開発学および開発経済学修士号取得。アメリカでの勤務を経て、2004年帰国。帰国後、自然からの癒しを求めて首都圏を脱出、単身で地方へ移住
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感想・レビュー
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Yukicks
16
後から後悔する色んな衝動や欲望を制御するにはどうすればいいのか…。 著者のようにカウンセリングをもとに自己分析していくのは1つの方法だと思うが、大切なのは自分を蝕んでしまうほどの記憶をどうやって希望の記憶に変えるかということのような気がする。2013/07/25
ねこでちゅう
2
この方、セックス依存症というより何か別の障害が疑われる気がします。アメリカで就職してうまくいかず発症…といいつつ、読んでったら16歳からテレクラやったり色んな人とやりまくってたそう。内容は高みからの意識高い系発言のオンパレード、とくに6章の日本に帰国してからの日本disりがひどい。美観のない日本の街に吐き気がした、商業へ向くエネルギーを美観についやせ、などと外部へ責任を転嫁。日本に帰ってきたのは自分の責任だし、移民として就職できなかったのはあんたでしょうが。最後に浅薄な芸術論までのたまっててオイオイ2015/08/02
lister
1
セックス依存について具体性に乏しく、罹患したのがアメリカであったため日本の救済制度についてほとんど触れていない。参考文献もアメリカのもの(英語原典)がほとんどで、素人が読むには難しいと思う。 しかしながら、セックス依存が非常にシリアスな精神疾患であり、その苦しみが多大であることは理解でき参考になった。2015/03/29




