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内容説明
天然ぼけを演じるガッツ石松であるが、本当のガッツ石松は、社会を見据えた頭の良い人物である。決して、世間でイメージされているような軽薄な人物ではない。なかなか渋い男である。誠実であり、今どき珍しいくらいよく気がつく人物である。知られざるガッツ石松、その隠された真実の姿をここに紹介する。
目次
第1章 悪童と呼ばれて(哀絶、惨めな父の姿に涙する;どん底からの出発 ほか)
第2章 王者への道のり(故郷を後に;悪友との再会 ほか)
第3章 再出発(芸能生活;忍耐の日々 ほか)
第4章 敗北(ただ国を憂えて;政治への怒り ほか)
第5章 人生の折り返し(ありがとう親父ありがとうお袋;父から子へ ほか)
著者等紹介
ガッツ石松[ガッツイシマツ]
本名・鈴木有二。昭和24年6月5日栃木県上都賀郡粟野町生まれ。中学卒業2日後、プロボクサーを目指し上京。41年10月、プロテストに合格。41年12月、念願のプロボクサーとして1RKOデビューする。43年4月、全日本新人王。47年1月、東洋ライト級チャンピオンに輝き、49年4月11日、メキシコのロドルホ・ゴンザレスから、WBC世界ライト級チャンピオンの座を8RKOで奪う。以後連続5回防衛に成功。幻の右での勝利の雄叫びは、“ガッツポーズ”の元祖となる。54年3月、引退。全戦績51戦31勝(17KO)14敗6分。以後、芸能界に転身。平成3年9月24日、生まれ故郷の粟野町栄誉賞第1号を授与される。家族は正子夫人と二男一女。長女は、歌手の鈴木有紀
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
14
なんと濃密で峻烈な人生を送られているか、と感嘆する。今の世間でのイメージは”頓珍漢なコメントを発するタレント”なんだろうか。一読すれば印象は一変するだろう。極貧の少年時代、ボクサーとしての栄光と諦め、役者としての成功、困難に立ち向かっての敗北、挫折。そして得られた仁と義。本書を読み、自分は些細な事で思い悩み、停止し、絶望している事か、と思う。 各章の漢詩がいい。やり切った達観を記す最終章も、曹操の「歩出夏門行」の詩の一辺によって、人生のリターンマッチがまだあると期待する。 〜志は千里にあり 壮心已まず〜2013/08/31