内容説明
本稿では『坊っちゃん』や『明暗』の作品全体から、「艶で、微かで、涼しい」人間像、漱石像や物語、「なまめかしい、態とらしい、烈しき」人間像、漱石像や物語を取り上げ、語っている。
目次
『坊っちゃん』論 第一部(「油断ができない」物語;「役に立つものになる」物語;「免職されてはいけない」物語 ほか)
『坊っちゃん』論 第二部(わが兄のごときは千万人中の一人なり;「江戸っ子」夏目金之助;『倫敦消息』 ほか)
『明暗』論(徹骨徹髄;『明暗』の「苦」;『明暗』のトポグラフィー ほか)
著者等紹介
川野純江[カワノスミエ]
1948年、広島市生まれ。広島大学卒。広島・二七会(広島大学名誉教授・鳴門教育大学名誉教授野地潤也先生)会員、鎌倉漱石の会会員、湘南漱石の会会員、横浜・伊豆先生と漱石を読む会(横浜市立大学名誉教授伊豆利彦先生)会員、藤沢市在住
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