感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えふのらん
1
悔しいとか寂しいとか、そんな感情から出る表情や涙の表現がいい。平田弘史というと腹を掻っ捌くとか怒り怒鳴る際の人を圧倒する書き込みが評価されがちだけど、感情の機微を捉えることもできる繊細な作家なのだと思う。2024/05/01
ぴよ(toyoneko)
1
イーブックジャパンのセールにて購入。昔の平田弘史作品。岡田以蔵伝。人斬りとしては物凄く優秀だが、どうにも脇が甘く、時代に翻弄されまくる岡田以蔵は魅力的なキャラだ2017/04/18
龍國竣/リュウゴク
1
岡田以蔵を主人公とした作品。この本で描かれる以蔵は、人の良さそうな、そこらにいる平凡な男である。しかし、彼は剣の為に、特別な存在として掲げられる。犬としての勢い、武市の元を去ってからの疎外感、そして裏切り。まとめ方が綺麗過ぎる。完成された幕末の劇。 2012/11/22
むきたまご十三店
1
人斬り以蔵の半生を描いた作品です。幕末の時代を言われるまま人を斬る事で世渡りしていこうとした以蔵。時代に翻ろうされた人生。劇画でなければいけない、そんな作品です2010/08/09
Kenshi
0
岡田は腕がたち自我も強いものの、幕末の世に名をなすには知恵が無く意志も弱すぎた。射すくめるような眼光を得意とする平田弘史のペンは、本作では苦悩に潤む瞳を切々と描き出す。2024/10/27