内容説明
物語は、約一年前に最愛の妻を自動車事故で亡くしたヒューストンの画商ハリー・ストランドが、アジア系の美貌の美術品コレクター、マーラと出会い、たちまち恋に落ちる場面から始まる。ところが、二人で出かけたローマでストランドは、じつは妻は殺されていたこと、そして今度は自分の命が狙われていることに気づかされる。それは、数年前に完全に関係が切れたと思っていた国際犯罪組織の黒幕からの殺人予告だった。温和で実直な中年紳士にしか思われないストランドには、暗い過去があったのだ。ストランドはすべてを打ち明け、マーラとともにヨーロッパを舞台に命がけの逃避行を開始する。しかし、彼女もまた大きな秘密を持っていた…。
著者等紹介
リンジー,デイヴィッド[リンジー,デイヴィッド][Lindsey,David]
1944年テキサス州生まれ。ノース・テキサス大学英文学部卒業後、編集者を経て、1972年にハイデルバーグ・パブリッシャーズを設立。その後、1979年から執筆活動に専念している。著作の多くがヒューストンを舞台にしており、1980年から定期的にヒューストン警察殺人課で事務職に就いて、作品の背景作りに必要なリサーチを行なっている
鳥見真生[トリミマサオ]
北海道生まれ。東北大学法学部卒業
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