内容説明
明治38年、信州軽井沢の一角に三笠ホテルが開業するのに伴い、横浜真葛焼の名匠宮川香山が創出した三笠焼。彼は今まで究めた陶技の成果を、軽井沢の風土に照らして独特の作品を開発した。今では入手困難な「幻の焼き物」である三笠焼、その時代背景から作品鑑賞までを解説した初の書。
目次
1 三笠焼の全貌を探る(三笠焼実見記;三笠焼究明;軽井沢宿を辿る;三笠焼とその周辺)
2 文人と酒器(変容する生活文化;外国文化との融合;三笠焼;有島武郎と三笠焼;志賀直哉など;宮川香山と白樺派;島崎藤村;草の心平;再び三笠焼へ)
著者等紹介
大森一夫[オオモリカズオ]
1932年生まれ。陶磁史研究家
高見沢隆[タカミザワタカシ]
1957年生まれ。詩人
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