内容説明
本書はＮＰＯマネジメントに関する概要書である。経済重視からバランスのとれた社会へのニーズが高まる中で、ＮＰＯセクターが重要な位置を占めてきている。利潤創出を目的としないＮＰＯも、組織のケイパビリティを高めるという意味では一般企業と同様の課題を抱えている。今後更に重要度を増すであろう医療・福祉分野や、教育の分野では、民間企業の参入も可能となり、ＮＰＯの形態を取る組織においても民間企業との競争を視野に入れたサービスの向上、財務収支の改善などにより、市民のニーズに対応していかなければならない。本書では、ＮＰＯの存在意義を考察し、ケースを取り入れながら、資源を最大限に活用するＮＰＯマネジメントの可能性を探る。
目次
ＮＰＯ概念の検討
ＮＰＯの多様性と活動のタイプ
寄付税制の国際比較
ＮＰＯマネジメントの特徴
ＮＰＯのマーケティング
ＮＰＯの人的資源管理
ＮＰＯのマネジメント（事例研究）
コミュニティ・ビジネス
コミュニティ・ビジネス（事例研究）
ソーシャル・アントレプレナー
ＮＰＯの評価
ＮＰＯのトレード・オフとマネジメント
著者等紹介
大木裕子［オオキユウコ］
東京芸術大学音楽学部器楽科卒業後、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団ビオラ奏者を経て、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科にてＭＢＡ、博士号（学術）を取得。２００２年より昭和音楽大学音楽学部専任講師、２００４年より京都産業大学経営学部専任講師（現職）。組織学会、経営行動研究学会、ＮＰＯ学会、ＯＡ学会、経営戦略学会、文化経済学会、アートマネジメント学会会員。２００３年より経営行動研究学会国際委員
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