内容説明
正しい数字と事実の基礎に立ち、科学と技術の知識を組み合わせ、問題を解決する著者。エンジニアとして、そして経営者として、もの造り業で活躍したその経験を活かし、日本の財政問題の核心を鋭くえぐり出した一冊。
目次
第1章 国は国民の預貯金を使い込んだ
第2章 国のフトコロは大赤字
第3章 政治経済専門家の見方は2つ、それぞれ違う処方箋
第4章 日本の改革が遅れた理由
第5章 大赤字は何が問題なの
第6章 みんなで考えよう日本人の良くないクセと習慣
第7章 いまこそ決断のときです
第8章 先送りを止めることから全てが始まる
著者等紹介
荒牧国弘[アラマキクニヒロ]
1937年東京都生まれ。1960年に東京工業大学理工学部化学工学課程を卒業し、興亜石油株式会社に入社。石油精製設備の設計・建設・運転管理などを通じ、石油精製技術を専門とする。常務取締役や常勤監査役を歴任し、会社経営や監査を担当した。2001年に退社して、荒牧技術士事務所を開設。化学工学会、石油学会、日本エネルギー学会、技術士会に所属。公的資格は技術士、高圧ガス保安責任者、公害防止管理者、エネルギー管理者など
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
56
技術士の書いた社会評論。日本の課題の原因を4つ。それ以外に大事なことがないかどうか不明。技術者の待遇がよくなく,中国、韓国へ行って、中国、韓国の企業のために働いている日本人についての言及がない。日本人がやったことを過小評価かも。韓国、中国が伸びているのが日本の技術者のおかげだと前向きに喜んでみるのはどうだろう。財政は金融と行政組織のあり方と産業の発展などとの複合的な結果。原因と結果のどちらか分からないという仮説をたて検証してほしい。参考書は、現状と現状分析に関するものが多い。2013/02/20
gissy
2
この本の出版当時からかなり時間が過ぎましたが、事態は大きく好転せず、閉塞感は相変わらずです。巻末付近の消費税の試算のような形で少々荒いものでも様々な試算の結果を見てみたくなりました。2016/09/04