内容説明
目下失業中のウォーロックことジョニー・ランドグレンは、ついに職に就く決心をする。ところが新しいボス、ドクター・レイバンは珍妙な医療器具の発明家として知られる悪の天才だった―勇猛果敢かと思えば臆病風に吹かれ、はた迷惑なほどの愛情を発揮するかと思えば激しい憎悪を爆発させる、矛盾に満ちた、それゆえにまた魅力的な男ウォーロックの、猥雑にして知的、愉快にして哀感漂うブラック・コメディ。
著者等紹介
ハリスン,ジム[ハリスン,ジム][Harrison,Jim]
ミシガン州北部の片田舎に、リンダ夫人と共に四十年以上も暮している。彼のメインテーマは、人間が豊かな生活と引き換えに破壊してきた自然に対する暖かいまなざしで、アメリカ、カナダ、ヨーロッパでは自然派の代表的な作家と目されている
渋谷比佐子[シブヤヒサコ]
1946年、福島県生まれ。青山学院大学英米文学科中退
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感想・レビュー
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co_taro
6
昔読んだ「死ぬには、もってこいの日。」これ強烈に印象残っていたジム・ハリスン、記憶の隅にあったから「ウォーロック」は本屋で見かけてジャケ買い。なのに積ん読で引っ越しの整理で発掘して読む・・・うーん破廉恥だ笑。訳者は女性なんだけれどこの下ネタ連発の文章をどんな顔して訳しておられたのでしょう~?主人公は人生破綻きたしているのに、この奔放さ、自由気ままさ、なんなんだ。ストーリは、スケベでどうしようもない堕落した日常に満たされている。でも憎めなくて、愛おしさすら感じるこの男。それは呆れを通り越し爽快ですらあります2024/12/04