内容説明
もっと早く、もっと大きく、と暴走する科学技術は、必ずや地球の限界、人間の限界に激突するであろう。―30年前、その確信に立った著者は、科学への道を敢然と捨て、「使い捨て時代を考える会」を立ち上げた。以来、生命自然の掟「共生共貧」にのっとり、大地に根ざした暮らしの知恵を学びながら、21世紀を生き抜く道を模索する。
目次
序章 自然に随順して生を楽しみたい
1章 二十一世紀に求められるもの
2章 心で結ばれる「食と農」を求めて三十年
3章 自然環境と向き合って確かな生き方を
4章 ミニ菜園の四季―小さな畑から
5章 自然の搾取か自然への信頼か―二十一世紀生存の可能性を求めて
著者等紹介
槌田劭[ツチダタカシ]
1935年、京都市に生まれる。1958年、京都大学理学部化学科卒業。同大学院を経て、米国へ留学。1967年、京都大学工学部助教授(金属物理学)となる。1979年、同大学を辞職。同年より、京都精華大学教員(環境社会学)として、現在に至る。その間、1973年に「使い捨て時代を考える会」を設立、2001年より特定非営利活動法人となり、理事長。様々な実践活動を通して、“現代”を考え、未来の可能性を模索している
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