出版社内容情報
二千億円の資産を築きながらも倒壊を体験した㈱ツカサの代表取締役社長、川又三智彦氏。
ウィークリーマンションを生み出し、バブル崩壊と共に千四百億円以上の負債を抱えた川又氏のそれでも”事業に懲りない”半生を直木賞作家が描く。
第一章 異国で築いたビジネスの礎
第二章 浮沈のはざまで
第三章 ウィークリーマンションという起業
第四章 本邦初であることの試練
第五章 バブル崩壊の衝撃と真相
第六章 敗戦処理の歳月
第七章 ツカサのウィークリーMが消えた日
第八章 復活へのイバラ道
第九章 ビジネス・ロマンの行方
あとがき
年表
川又三智彦の場合、あまりにもひどい目にあったがために、逆に開き直り、冷静になれたという面がなくはない。落ちる所まで落ちれば、あとは這い上がるだけだという、根っからの楽天性としぶとさがなければ、バブルの崩壊と共に川又三智彦の人生も終わっていたにちがいない。
生還までの道程をコツコツと踏み歩くことができたのは、もとより母親の代からコツコツと積み上げてきた実績の本道、ビジネスに対する真摯な姿勢があったからにほかならない。 (著者あとがきより)
事業に失敗したときの、国や銀行に対する激しい憤りが川又三智彦氏の考えを一変させた。信じられるものとはいったい何なのか?
…バブル崩壊の被害者代表ともいえる川又氏がどん底から復活した証は、同じ目に遭った多くの人々を励ますものになりえると思う。
内容説明
借金壱千億円から這い上がる男。国、銀行に対する憤りと怨念が彼の考えを一変させた。信じられるものとは一体何なのか?直木賞作家が描破する快作。
目次
第1章 異国で築いたビジネスの礎
第2章 浮沈のはざまで
第3章 ウィークリーマンションという起業
第4章 本邦初であることの試練
第5章 バブル崩壊の衝撃と真相
第6章 敗戦処理の歳月
第7章 ツカサのウィークリーMが消えた日
第8章 復活へのイバラ道
第9章 ビジネス・ロマンの行方
著者等紹介
笹倉明[ササクラアキラ]
昭和23年兵庫県生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒後、広告代理店、フリーの雑誌記者等を経、80年『海を越えた者たち』(第4回すばる文学賞佳作入選)で作家活動に入る。88年『漂流裁判』(文芸春秋)で第6回サントリーミステリー大賞受賞。89年『遠い国からの殺人者』(文芸春秋)で第101回直木賞を受賞する
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