内容説明
伝説のヴェルディ・バリトン、その生涯に秘められた愛と栄光と苦悩。
目次
恵まれた声をさらに超えて
歌の貴公子
「そう見えるならその通り」読者への断り書き
ブロンズとビロードの声(「ああ、失われた甘い思い出よ」エットレを探す旅;「短く、悲しく生きた日々」生涯と経歴;「笑い、泣き、夢を見て、そして全てを忘れ去る」声、役柄、演奏解釈;「さあ俺を見ろ、世間のやつらよ」今日のエットレ・バスティアニーニ;「憐れみも、誉れも、愛も」人、友、同僚、芸術家としてのバスティアニーニの思い出)
著者等紹介
ボアーニョ,マリーナ[ボアーニョ,マリーナ]
サヴォーナ生まれ。長年ミラノに暮らす。大学で政治学を専攻後、翻訳、小説を著し、マーケット・リサーチ部長の経歴をもつ。幼少時からのオペラへの情熱捨てがたく、ファン待望のフランコ・コレッリの伝記で音楽畑に新たな一歩を踏み出した
スタローネ,ジルベルト[スタローネ,ジルベルト]
ヴォゲーラ生まれ、在住。近年、「年表作成専門家」としてマグダ・オリヴェーロの伝記でデビュー
辻昌宏[ツジマサヒロ]
明治大学教授。1995‐96年、一家でシエナ在住。イタリアの小学校教育に深い関心を寄せ、パリオとパンフォルテ、そしてバスティアニーニを偏愛する英語教師・英伊比較文学者
辻麻子[ツジアサコ]
東京大学大学院博士課程を経て、現在、東京都立大学人文学部助教授
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感想・レビュー
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Ty0c1e
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20世紀最大のバリトン歌手として名を残しているバスティアニーニの伝記本 貴重な舞台写真やプライベートの写真の他、名だたる名歌手、指揮者、音楽家(デル モナコやカラヤン!!)が彼の思い出を語るインタビューも掲載されているのもうれしい。 内容も彼の人生を丁寧に幼少期から読み解きそこに彼の演奏解釈や声のテクニック、人柄を絡めてとても読み応えがある。 特に病気が彼の体を蝕んでからはとても涙無しには読めない。 彼のファン以外にもオペラが好きな人にはぜひ読んでもらいたいと思う。 2012/01/02