内容説明
あたかも古代緑地から来るかのような風がさわやかに吹き渡り、深い平和があたりを領している“本然の生”。クリシュナムルティによれば、現代人の不幸の根本原因はそのような生から切り離されてしまったことにある。それゆえ、彼は本然の生の実現を妨げているさまざまな要因をあばき、われわれ一人ひとりの中にある潜在能力を呼び覚まし、日常生活をそのような生を実現するための喜ばしい“発見の場”として用いるよう促す。クリシュナムルティの初期トークの一部を初めて紹介。
目次
クリシュナムルティ初期トーク(「世界教師」の意味;思想とその伝わり方;個性の価値 ほか)
付録 クリシュナムルティの言葉(日常生活の重要性;懐疑精神;反逆精神 ほか)
クリシュナムルティとインド―あとがきに代えて(インド人の思考方法の特徴;個物から普遍へ―クリシュナムルティの一特徴;古代バラモンの生活 ほか)
著者等紹介
クリシュナムルティ,J.[クリシュナムルティ,J.][Krishnamurti,J.]
1985年、インド生まれの哲人宗教家。1921年、神智学協会を母体とする「星の教団」の指導者となるが、その後「真理は組織化しえない」として同教団を解散した。以後、徹底的な懐疑精神で、あらゆる既成宗教の伝統やイデオロギーを否定。世界中をめぐり、講話・対話・著作により人々を覚醒へと促し続けた。1986年、カリフォルニアにて死去
大野純一[オオノジュンイチ]
1944年、東京浅草生まれ。一橋大学経済学部卒。翻訳家
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