内容説明
アメリカ映画が世界を席巻する中、映画大国の地位を保持し続けるフランス。その理由はなにか。映画産業のシステムを探る。フランスの映画助成制度を詳述した初の単行本。日本映画振興策のモデルとして。
目次
序章 フランス映画を支えるシステム
第1章 CNC(フランス国立映画センター)
第2章 テレビ局の重要性
第3章 映画の著作権とSACD(演劇的著作者作曲者協会)
第4章 フェミス・国立映画学校
第5章 映画の保存とリーガル・デポジット制度
第6章 FNCF(フランス映画館連盟)
第7章 無制限パス
第8章 アート作品上映館と助成制度
著者等紹介
中川洋吉[ナカガワヨウキチ]
1942年仙台生まれ。父の赴任で旧仏領インドシナ(現ヴェトナム)・ショロン市に居住。1945年敗戦で引き揚げ。以後、東京在住。筑波大付属高校を経て、62年、早稲田大学第一政経学部政治学科入学。在学中は「シナリオ研究会」に属す。66年、早大闘争の年に同学卒業。同年、大映東京撮影所に助監督として入社。増村保造、山本薩夫、富本壮吉監督等に師事。66年10月に渡仏。フランス政府給費留学生として、パリ第八大学(ヴァンセンヌ校)修士課程を修了。フランス映画批評家連盟会員。在フランス十三年。帰国後、映画評論活動を続ける。91年から二年間、東京国際映画祭選定ディレクター、他に、図書館情報大学講師を務める。カンヌ映画祭取材は77年以来継続。NHK‐BSのカンヌ映画祭番組のコメンテーター
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