帰郷〈中〉

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  • サイズ B6判/ページ数 367p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784434025174
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

極東の家族と離れて、英国コーンワルの寄宿学校で暮らすジュディスは、18歳になり卒業を迎えた。親友ラヴデーのナンチェロー屋敷に家族の一員のように出入りするジュディスに転機が訪れる。愛を知り、苦悩し、ナンチェローを後にして自らの道を歩み出すジュディス。1939年。戦争の暗雲が時代をおおい、ナンチェローの庭につどった若者たちは戦場に去った。若者たちの戦死。残された家族をつつむ斐哀。ジュディスの黄金の日々の記憶は砕け散り、彼女もまた戦雲の彼方へと出発する。

著者等紹介

ピルチャー,ロザムンド[ピルチャー,ロザムンド][Pilcher,Rosamunde]
1924年英国コーンワル生れ。第二次世界大戦中、短編小説を書きはじめる。家族愛をテーマとした作品に長編、中編、短編多数。国際的なベストセラー作家。当代屈指のストーリーテラー。スコットランド在住

中村妙子[ナカムラタエコ]
1923年東京生れ。東京大学西洋史学科卒業。翻訳家。東京在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よし

4
中巻 あっという間に読了。戦争の中に翻弄されていくジュディスたち。戦時下のイギリスの逼迫していく状況。下巻に続く。2018/05/13

プチライス

4
「昼餐の前--ナンチェロー、一九三九」ジュディスが見入った美しい絵画のような情景、「時の流れのうちから抜き出された一瞬」が目に浮かぶ。同じその日の朝、ジェレミーが目にした「時がこのまま、歩みを止めてほしい(略)その瞬間が続いてくれればと願った」様子とともに、「甘美な、熾烈なノスタルジア」をもって読者の胸にも刻み込まれる特別な一日。「彼らのすべてにとって、黄金のように貴重な若い日々」が終わりを遂げる。「またここにもどってくることはあるだろう。しかしこれまで知っていたようなナンチェローを見ることはけっしてない2014/12/28

Camille

3
戦争で徐々に大切な人が亡くなってゆく、とても辛い中巻。それでも大切な友人や家族を思う事の幸せ、大切さを感じさせられる。ラヴデーとガスの恋が可愛くて、そして素敵。物語ではあるが、作者の自伝的小説らしい。美しい人生だと思う。傷はとても深くとも、その傷ゆえ、温かみを感じてならない。2014/05/18

入江大和

1
過去の読書記録より記載。2004/02/04

慧の本箱

1
自伝的長編小説 超!長編小説です 長い・・2006/04/22

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