文庫、新書の海を泳ぐ―ペーパーバック・クロール

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 203p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784434024467
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0000

出版社内容情報

あっという間に消えていく儚くも果てしない文庫と新書の海。そのなかから、拾い上げた書物群。消えた乱歩賞作家・藤本泉の「伝奇推理小説」と銘打たれた特異な物語世界、河出文庫のセクソロジー文献「相対レポート・セレクション」、そして山手樹一郎の『桃太郎侍』から読み取れる慰安・・・・・・。どこから読んでも歯ごたえ十分。

第1回「極道ジャーナリズムとエンツェンスベルガー」
第2回「松本清張と社会派ミステリ」
第3回『カムイ伝』と『被差別部落一千年史』
第4回「消えた乱歩賞作家」
第5回「『ブラックサンデー』と『血と夢』」
第6回「現代の立身出世本」
第7回「トマス・ハリス再び」
第8回「写真と民俗学」
第9回「19世紀の百貨店小説」
第10回「貸本小説、春陽文庫、ロマンブックス」
第11回 飲尿療法と藤枝静男
第12回「考えることと日本近代文学」
第13回 東都書房と東都ミステリー
第14回 『赤い帽子の女』
第15回 「三百円映画劇場」
第16回「松本清張と読者」
第17回 「ハードボイルドと農村」
第18回 「大衆食堂の消滅」
第19回「オリンピア・プレスとポルノグラフィの翻訳の系譜」
第20回 「図書館とミステリ出版」
第21回 「失われた流通革命」
第22回 「混住小説について」
第23回 来日異邦人の記録
第24回 岩倉使節団とパリ消費社会
第25回 夫婦で出版を
第26回 住むことの変容
第27回 アルコールと文学
第28回 五月革命とロマン・ノワール
第29回 ナー

文庫、新書という大きな間口には膨大な量の本が山積みされているが、そのなかから絶版になってしまった本も含めて宝物のような書物を拾いあげた書物エッセイ。

内容説明

あっという間に消えていく儚くも果てしない文庫と新書の海。そのなかから、拾いあげた書物群。消えた乱歩賞作家・藤本泉の「伝奇推理小説」と銘打たれた特異な物語世界、河出文庫のセクソロジー文献「相対レポート・セレクション」、すべて百円のダイソー・ミステリー・シリーズ、ロス・マクドナルドと『運命』、そして山手樹一郎の『桃太郎侍』から読み取れる慰安…。どこから読んでも歯ごたえ十分。

目次

極道ジャーナリズムとエンツェンスベルガー
高度成長期と社会派ミステリ
『カムイ伝』と『被差別部落一千年史』
消えた乱歩賞作家
『ブラックサンデー』と『血と夢』
現代の立身出世本
トマス・ハリス再び
写真と民俗学
一九世紀の百貨店小説
貸本小説、春陽文庫、ロマン・ブックス〔ほか〕

著者等紹介

小田光雄[オダミツオ]
1951年静岡県生まれ。早稲田大学卒業。出版社の経営に携わり、戦後社会や郊外、出版文化、流通に関する研究を続ける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。