グローバル・シガレット―多国籍企業BATの経営史 1880~1945

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  • サイズ B5判/ページ数 496p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784434023644
  • NDC分類 589.8
  • Cコード C3034

内容説明

1880年代、英国およびアメリカのたばこ産業は巻上機によるシガレット生産の飛躍的向上を受けて大変革を遂げ、伝統的な消費財市場に大量生産・大量販売の衝撃を与えた。これら製造・マーケティング上のイノベーションによって、BAT社は1902年、英米多国籍企業として成立するに至った。本書はBAT社内外の膨大な資料を駆使しつつ、アメリカのたばこ王ジェームズ・B.デュークは、英国に進出するにあたり、何故リバプールの子会社オグデン社に標的をしぼったのか?BAT社内における英米の力関係は?何故、英国人ヒューゴ・カンリフ=オーエンが舵取り役として独裁権を握るに至ったのか?国際的なBAT子会社網は如何にしてつくられたか?とくに中国とインドにおける英国植民地政策との関連は?二つの大戦と世界恐慌という経営上の危機を、BATはどうやって乗り切ったのか?という論点からその全貌を明らかにする。

目次

序論(国際シガレット産業の成長)
第1部 起源(世界的に成長発展する可能性を秘めた製品;英米連合の形成)
第2部 国際的な大量市場の開拓者(多国籍企業の誕生;紛争の影響)
第3部 アジアでの事業と植民地主義(中国におけるBAT;インドにおけるBAT)
第4部 不安定な世界での国際ビジネス(世界市場における主導的地位の確保;ヒューゴ卿の帝国)
結論(グローバル・シガレット)

著者等紹介

コックス,ハワード[コックス,ハワード][Cox,Howard]
1954年ロンドンに生まれる。1979年キングソン・ポリテクニック(現キングストン大学)経済学士(B.A.)(CNAA)。1980年ロンドン大学バークベック校経済学修士(M.Sc.)。1991年同上経済学博士(Ph.D.)。1987年サウスバンク大学および同大学ビジネススクール講師。現在、同大学国際経営史教授および国際経営研究センター副所長。1994年から中国広州中山大学客員教授。専攻は国際経営論、経営史

山崎広明[ヤマザキヒロアキ]
1934年生れ。1956年東京大学経済学部卒業、神奈川大学、法政大学助教授をへて、1971年東京大学社会科学研究所助教授に就任、教授、研究所長をつとめ1994年東京大学名誉教授。現在、東海学園大学教授・経営学部長・大学院経営学研究科長

鈴木俊夫[スズキトシオ]
1948年生れ。1971年慶応義塾大学商学部卒業、1991年ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス(ロンドン大学)大学院経済史学科博士課程修了。Ph.D.in Economics(University of London)。中京大学商学部助教授、同経営学部教授をへて、現在、東北大学大学院経済学研究科教授
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