内容説明
現代はあまりにも複雑化しスピード化しすぎてしまった。効率化を求めてばかりで感覚や感情、感性は押しつぶされようとしている。過疎の村の貧しい人がいつもジュースの缶を準備し、知らない人にお接待するというロマンは、都市化し効率化を求めるわたしたちの社会では考えられないことである。この人たちの生身のからだのなかには歌があり、喜びの歌がある。四国で魂を洗う。にんげん再生の記録。
目次
第1章 歩き始めて分かったこと(霊山寺から大日寺まで)
第2章 お大師さんは振り向くか(大日寺から太龍寺まで)
第3章 へん路は道づれ(平等寺から薬王寺まで)
第4章 室戸へ(最御崎寺から津照寺まで)
第5章 何のために歩くのか分からない(金剛頂寺から国分寺まで)
第6章 へこたれて帰る(善楽寺から清龍寺まで)
第7章 ふたたび四国へ(岩本寺から金剛福寺まで)
第8章 人生のまよい道(延光寺から観自在寺まで)
第9章 四国西部を歩く(龍光寺から大宝寺まで)
第10章 へん路姿がサマになってきた?(浄瑠璃寺から三角寺まで)
第11章 空海生誕の地をゆく(雲辺寺から大窪寺まで)
著者等紹介
竹中司郎[タケナカシロウ]
1939年和歌山県で生まれる。1963年早稲田大学第一文学部卒業、NHKに就職。NHKでは、地方局、番組制作局、NHKスペシャル番組部等で番組制作に携わる。(株)NHKソフトウェア出向では、企画開発本部副本部長、マルチメディア事業開発室長。1999年退職。その後川崎市で緑陰型公園の整備を行うボランティア活動「木こりの会」を立ち上げる
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