内容説明
覚者から見れば、デカルトの「我在り」思想は分別（ふんべつ）する凡夫の迷妄である。それは、しかし、事実上古今東西あらゆる人々の迷妄である。覚者の「無我の悟り」はそれを一掃する。さらに、この「無我の悟り」は「空の悟り」と相俟って人々を究極の解脱に導く。デカルトの「我在り」テーゼを根底から覆す無我の真意が今、解明された。
目次
第１章 無我の悟り
第２章 無我に接近した西洋の哲学者
第３章 ゴータマの悟った無我
第４章 ゴータマの悟った無我を闡明にしたナーガールジュナ
第５章 仏典の混乱を正す
第６章 空の悟り
第７章 「宗教」と相容れない覚者の悟り
第８章 解脱・涅槃（ニルヴァーナ）
第９章 理解から悟り及び解脱・涅槃へ、いかに修行するか
著者等紹介
渡辺中［ワタナベチュウ］
昭和１５年１２月２１日愛知県に生まれる。昭和３８年３月早稲田大学第一政経学部卒業。石油会社、外資系広告会社に勤務。現在、遊行者
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