内容説明
現代アメリカの最も卓越したスピリチュアリティの探求者ケン・ウィルバーをして「世界の偉大な神秘主義的伝統についてこれまでに書かれたもののうちで最良の入門書」と激賞せしめた本書は、「“悟り”とは、われわれの根源的調和に―あるいは神秘主義的な別の言い方をすれば、我々が神性に根ざしているという事実に―目覚めること」と定義し、それが現代に生きる我々の日常生活にどのような意味を持ちうるかを明らかにした画期的論考集である。
目次
第1章 黙想的思考―ハイデッガーとクリシュナムルティによるヨーロッパ的およびアジア的アプローチ
第2章 女神カーリーのタントラの道―ベンガルのラーマクリシュナ
第3章 「悟り」への自然な道―ラマナ・マハリシ
第4章 「悟り」に至る十の季節―禅の十牛図
第5章 「一者」のみがある―プロティノスと霊的探求の形而上学
第6章 笑う風景―ハシド派ユダヤ教徒の魂の導師たち
第7章 新たな時代が到来した―聖パウロの手紙
第8章 アッラーのみがアッラーを知る―現代のスーフィー、バワ・ムハイヤッディーンの教え
第9章 古代中国の賢者との対話―『易経』の託宣録
第10章 黙想を実験的に試みるために―アドヴァイタ・ヴェーダーンタの「トゥリーヤ」をめざして
著者等紹介
ヒクソン,レックス[ヒクソン,レックス][Hixon,Lex]
19歳の時にスー族の霊的指導者でもあったある監督司教から祈りと瞑想の手ほどきを受け、以来世界の諸宗教の文化横断的・実践的研究に携わる。1976年にコロンビア大学より博士号を授与され、その2年後に本書『カミング・ホーム』を発表
高瀬千尋[タカセチヒロ]
1977年東京生まれ。リセ・フランコ・ジャポネ卒、パリ第五大学医学生物学科中退
高瀬千図[タカセチズ]
1945年長崎生れ。出版社勤務を経てフリーの校正者に。1989年小説「イチの朝」を早稲田文学に発表。「夏の淵」で新潮新人賞受賞。共に芥川賞候補
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