内容説明
太平洋戦争終結の僅か2週間前、決死の覚悟でオホーツク海に乗り出した人々。彼らに託された使命は何だったのか。日露戦争の血であがなった露領漁業はかくして壊滅した。これは歴史の葬送に立ち会った人々の物語である。昭和20年代、偽善もない、欺瞞もない、気負いもない、底辺に生きる庶民の生きざまの一端が、今赤裸々に描かれる。
太平洋戦争終結の僅か2週間前、決死の覚悟でオホーツク海に乗り出した人々。彼らに託された使命は何だったのか。日露戦争の血であがなった露領漁業はかくして壊滅した。これは歴史の葬送に立ち会った人々の物語である。昭和20年代、偽善もない、欺瞞もない、気負いもない、底辺に生きる庶民の生きざまの一端が、今赤裸々に描かれる。