内容説明
相続税・贈与税の申告実務においてなぜ非上場株式の評価は厄介なのか?税務の最前線で培われた豊富な申告経験から、誤認や誤解の多い財産をめぐる多様な疑問点を解消し、困難な事象に耐え得る卓越した知見とノウハウを披瀝。
目次
第1章 非上場株式の財産としての厄介さ―非上場株式の性格とその問題点(会社の業績や資産の含み損益が株価に与える影響;事業の性格上必要な所有資産の内容が株価に与える影響 ほか)
第2章 非上場株式の評価方法の改正の歴史―改正趣旨別の分析(改正の歴史をその背景にある狙いや趣旨ごとに区分して通覧する試み;周辺の法制度の改正・創設などに対応したもの ほか)
第3章 非上場株式所有者の相続対策において直面せざるを得ない問題点(生前贈与を行う際の事前の株価予測の困難性;2種以上の兼業会社における評価額制御の困難性 ほか)
第4章 非上場株式の評価上、必ず押さえておきたい論点・間違えやすい論点(総論;類似業種比準価額 ほか)
著者等紹介
田川嘉朗[タガワヨシロウ]
南青山資産税研究所所長・税理士(登録番号75857)。1961年東京生まれ。1983年から1989年まで、美術・書道関係の出版社に勤務し、美術雑誌の編集長などを歴任。1990年から2020年まで、資産税専門の準大手税理士法人(その前身となった個人事務所を含む)に勤務し、代表社員・統括パートナーとして、数多くの相続税・贈与税・譲渡所得の申告業務、対策業務等に関与。1990年代には、日本で2番目とされる非上場株式の物納許可事案、租税特別措置法第40条・第70条の非課税特例を適用した約1ヘクタールの林地の自然保護団体への寄付事案、私道の評価割合を当時の60%から現行の30%に引き下げる要因となった不服申立事案などを担当した。2021年、南青山資産税研究所を開設。東京税理士会・麻布支部所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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