• ポイントキャンペーン

暗号理論のための格子の数学

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 244p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784431712275
  • NDC分類 410.9
  • Cコード C3041

内容説明

格子は無限の規則的なn次元の網目の交点の集合として、図形的に記述できる幾何的な対象である。数学において古くからの研究対象であったが、特に近年、暗号との関わりにおいての応用面から急速に研究成果が蓄積されてきている。本書は暗号との関わりを中心に据えて、格子の諸問題に関する計算量の理論とアルゴリズムを述べるものである。概念導入には2次元格子から始めて徐々に一般次元へと進んでいる。LLLアルゴリズムの記述の前には、2次元格子に対するガウスのアルゴリズムを紹介して、基底簡約が感覚的にもわかるように工夫されている。

目次

第1章 基礎
第2章 近似アルゴリズム
第3章 最近ベクトル問題
第4章 最短ベクトル問題
第5章 球充填
第6章 低次超グラフ
第7章 基底簡約問題
第8章 暗号用関数
第9章 対話証明系

著者等紹介

ミッチアンチオ,ダニエーレ[ミッチアンチオ,ダニエーレ][Micciancio,Daniele]
Computer Science and Engineering Department,University of California,San Diego,9500 Gilman Drive,Mail Code 0404,La Jolla,CA 92093‐0404,USA.1998年、マサチューセッツ工科大学で、コンピュータサイエンスに関する論文でPh.D.を取得。現在、カリフォルニア大学サン・ディエゴ校準教授。専門は、格子および符号化の問題の計算量、暗号プロトコルの記号論的解析

ゴールドヴァッサー,S.[ゴールドヴァッサー,S.][Goldwasser,Shafi]
Department of Electrical Engineering and Computer Science,Massachusetts Institute of Technology,77 Massachusetts Avenue,Cambridge,MA 02139‐4307,USA.1983年、カリフォルニア大学バークレー校で、コンピュータサイエンスに関する論文でPh.D.を取得。1993年と2001年の2回、ゲーデル賞を受賞。2002年国際数学者会議(北京)にて招待講演。現在、マサチューセッツ工科大学教授。専門は、暗号、計算量理論、計算数論

林彬[ハヤシアキラ]
1964年金沢大学工学部電気工学科卒業。1973年ミネソタ大学大学院修士課程修了。1976年ハワイ大学大学院博士課程修了、Ph.D.東芝(1964~70)を経て、金沢工業大学工学部情報通信工学科教授。専攻:暗号理論、情報セキュリティ、情報理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。