水素を覗くと宇宙が見える

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  • サイズ A5判/ページ数 267p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784431711339
  • NDC分類 435.11
  • Cコード C3042

内容説明

本書は、最も単純な原子が世界の偉大な科学者たちの心を捉えてきたことに焦点をあてて記録した、19世紀にまでさかのぼる物語。

目次

はじめに:水素とビッグバン
水素と物質の単一性:プラウトの仮説
水素と化学元素のスペクトル:スイスの高等学校の先生がスペクトルに型を発見する
水素のボーア模型:原子構造の典型的な例
相対論は水素原子で量子と出会う
微細構造定数:普遍的な意味を持つ奇妙な数
量子力学の誕生:水素原子は「重大な問題」に答える
水素原子:波動力学誕生の助産婦
水素原子とディラックの電子論
水素は核物理学者を案内する:デューテリウムの発見
自信過剰が水素と出くわす:陽子の磁気モーメント
磁気共鳴法:磁気共鳴画像の始まり
不可欠の新しい核力:デューテロンの4重極モーメントの発見
バルク物質の磁気共鳴(NMR)
デュラック理論へ水素が挑戦する:模範となる物理学理論としての量子磁気力学
水素原子は電子に関して以上を予言する
水素は銀河系の地図を作る
水素メーザー:高精度時計
リュードベリ定数:基礎定数
デューテリウムの存在度
ビッグバン宇宙論の検証
反水素:最初の反原子
水素のボース-アインシュタイン凝縮体
エキゾチック水素的原子:理論から技術まで

著者等紹介

上野時宏[ウエノトキヒロ]
1934年生まれ。北海道大学理学部卒業。工学博士。北海道大学工学部助手・助教授、北海道自動車短期大学教授、北海学園大学非常勤講師を歴任。現在、執筆活動中。専門は固体物性
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