内容説明
ガウス、リーマン、デデキント、カントル、ヒルベルトなど、歴史的に著名な数学者を数多く輩出し、数学研究の一大拠点を築いた国、ドイツ。本書は「数」の体系を概観し、基礎から体系づけることを目標として、現代ドイツの数学者たちが共同で構想を練り、執筆を分担しあって生まれた数学読本である。数はどこから生まれて来たか?数はどのように定義されるか?どのようなものを数と認めるか?数学者はどのように数と関わったのか?さまざまな数が現在ある理由は?未来の数の姿はどのように見えて来るか?数がその上に立っている大地はどれほど堅固なものか?このような問いに根本から、そして徹底的に答えることが試みられている。下巻では、4元数などの多元的数の代数的理論を展開し、現代のトポロジー・解析との関係を明らかにして、最後に超準解析やコンウェイの試みを紹介して将来を展望する。
目次
第2部 実可除代数(多元環の理論の基本概念;Hamiltonの4元数;Frobenius、HopfおよびGelfand‐Mazurの同型定理;Cayley数または交代的可除代数;合成代数、Hurwitzの定理、ベクトル積-代数;可除代数とトポロジー)
第3部 展望(超準解析;数とゲーム;集合論と数学)
著者等紹介
エビングハウス,H.‐D.[エビングハウス,H.D.][Ebbinghaus,Heinz‐Dieter]
フライブルク大学数学科教授
ヘルメス,H.[ヘルメス,H.][Hermes,Hans]
ヒルツェブルフ,F.[ヒルツェブルフ,F.]
フライブルク大学名誉教授[Hirzebruch,Friedrich]
マックス・プランク数学研究所名誉教授、ボン大学名誉教授
ケッヒャー,M.[ケッヒャー,M.][Koecher,Max]
1924年生まれ。1962‐70年ミュンヘン大学数学科教授。1970年からミュンスター大学数学科教授。1990年歿
マインツァー,K.[マインツァー,K.][Mainzer,Klaus]
アウクスブルク大学科学哲学科教授
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