内容説明
CEOは共犯者ともいえる会計士、銀行、アナリストたちの協力のもと、いかにして投資家を欺き巨額の富みを築いてきたか、これらに対するSEC、連銀、議会などの対応がいかに生ぬるいかを、多くの実話、エピソードを織り込みながら赤裸々に描く。そして機能不全に陥ったシステムの包括的改革のための提言を行う。本書はアメリカ的経営システムについての啓蒙の書であり、それを志向する日本の経営者への警告の書となる。
目次
第1部 投資家の金はどうなったのか
第2部 伝染性のある貪欲
第3部 機能しないチェック・アンド・バランス
第4部 なぜ起きたのか
第5部 投資家のための改革
第6部 解決のための市場の役割
第7部 お金を取り戻す
第8部 新たな危険から自分を守る
著者等紹介
ミルズ,D.クィン[ミルズ,D.クィン][Mills,D.Quinn]
ハーバード大学で経済学修士および博士号を取得。現在、ハーバード・ビジネス・スクールの経営学の教授で、リーダーシップ、経営戦略、組織、投資などを教えている。熱心な学究者であるとともにGE、IBM、Honeywell、Chaseなど主要企業のコンサルタント、新興企業の幾つかの取締役を務めてきている
林大幹[ハヤシオオエ]
京都大学経済学部卒業。日本債券信用銀行入行。ニューヨーク支店長、取締役国際企画部長、常務取締役などを経て、日債銀信託銀行取締役社長、同会長を歴任
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。