アルコール―少量飲酒習慣から健康障害が始まる

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  • サイズ A5判/ページ数 91p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784431710837
  • NDC分類 498.3
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 アルコールの健康効果に関する誤解を厳しく批判し,晩酌程度の少量飲酒こそが諸悪の根源であることを痛烈に強調したユニークな書.著者は,「アルコールは毒物である」と断じ,アルコールの健康上の利点-適量の飲酒は善玉コレステロールの増加に役立ち,脳卒中や心筋梗塞の防止に有益-という誤報に対し,多面的疫学データを引用して反論.また,発がん性や痴呆誘発作用についても言及し,無批判にアルコールを礼賛する非科学的な人々に対する強烈な警鐘になろう.医師,薬物依存の研究者だけでなく,健康増進に関心のある一般読者にもお奨めの1冊.    

《目次》
少量依存性
少量飲酒の習慣が高血圧を招く
頻脈にも注意!
研究上の問題点
ガンマ - グルタミルトランスペプチターゼ : γ - GTP
脂肪肝
飲酒と肥満
代謝症候群について
肥満の原因
悪循環
喫煙との関係
内臓脂肪蓄積型肥満の特異性
食塩の取り過ぎは高血圧の原因か?
アルコールによる脂質代謝異常
2型糖尿病
脳卒中
アルツハイマー型痴呆
心筋症
マグネシウムの喪失
アルコールに心臓保護作用はない
社会生活層
健康によい食事とは?
教育の重要性
フレンチ・パラドクスの説明
少量飲酒の習慣こそ知らぬ間に危険性をはらんでいる
健康な生活
飲酒による癌発生の危険
発癌の機序
女性と癌発生
胎児への毒性について
飲酒による犯罪と事故の増加 - 社会問題 -
男性の高い死亡率は飲酒が原因
禁酒運動の成果
酒類の価格に健康負担金をかけて医療保険の財源にしよう!
飲酒による享楽の戒め
医者の責務

目次

少量依存性
少量飲酒の習慣が高血圧を招く
頻脈にも注意!
研究上の問題点
ガンマ‐グルタミルトランスペプチダーゼ:γ‐GTP
脂肪肝
飲酒と肥満
代謝症候群について
肥満の原因
悪循環〔ほか〕

著者等紹介

コルンフーバー,ハンス・H.[コルンフーバー,ハンスH.][Kornhuber,Hans Helmut]
1928年ドイツ・プロイセン生。17歳より4年半戦争捕虜としてソ連に抑留。その後5大学で医学を学ぶ。1955年ハイデルベルク大学で学位(MD)取得。ついでフライブルク大学神経学教室に学ぶ。1962年大学教授資格授与(Habilitation)。1964年大脳準備電位発見(“Citation Classic”)。ついで米国ジョンズ・ホプキンス大学生理学教室で研究に従事。1965年大脳皮質前庭野発見(猿)。1966年ウルム大学神経学教授、兼、大学創立発起教授委員。広範囲神経生理学的研究のほか、新分野“予防神経学(preventive neurology)”を提唱。近年、アルコール、肥満、成人病などに関し一連の報告を発表。現在、ウルム大学名誉教授。“Neurology,Psychiatry and Brain Research”誌編集主幹

亀井民雄[カメイタミオ]
1933年群馬県生。1957年群馬大学医学部卒業。1962年同大学院修了。1965年群馬大学耳鼻咽喉科学講師。1972‐1973年、および1977年アレキサンダー・フォン・フンボルト研究員としてドイツ・ウルム大学(神経内科)に留学。1980年群馬大学耳鼻咽喉科学助教授。1984年同教授。1998年定年退官し、現在、群馬大学名誉教授。主たる研究領域は神経耳科学。“Archives for Sensology and Neurootology in Science and Practice”(インターネットジャーナル)準編集人

中山杜人[ナカヤマモリト]
1945年栃木県生。1971年群馬大学医学部卒業。1975年同大学院修了。群馬大学耳鼻咽喉科入局。1977年武蔵野赤十字病院耳鼻咽喉科勤務。1980年同内科勤務。1982年横須賀共済病院内科勤務(呼吸器内科部長)。2003年同院に非常勤医師として勤務(めまい専門外来担当)、現在に至る

青木佐知子[アオキサチコ]
1980年宮崎医科大学卒業後、群馬大学耳鼻咽喉科入局。1987年同助手。1989‐1990年ドイツ大学交換奉仕会(DAAD)留学生としてチュービンゲン大学(神経内科)、およびドレスデン大学(耳鼻咽喉科)に留学。1992‐2002年医院開業を経て、現在、北総白井病院、および滝野川病院耳鼻咽喉科に非常勤医師として勤務
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感想・レビュー

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asejun

1
常識の範囲内での日常的な飲酒は本当に健康に良いのだろうか?アセトアルデヒドは毒物なのに… という疑問にユニークな見解を示してくれた。自分も飲酒者ではあるが、日常的な飲酒は控えたいと考えるようになった2020/04/08

虎男

1
少量であっても百薬の長ではないと断ずる。高血圧との関連もあり。本当にアルコールは有害物質なのか?命を削る鉋なのか?学術的には、アルコールの有益性はゼロ、害悪のみであるとの結論。/B+ 2012/01/08

shin883

1
深刻なアルコール依存に関する書物は多いが、これは一般に問題がないと言われるレベルでの飲酒習慣に潜む危険性に触れているめずらしい本。2010/02/01

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