出版社内容情報
《内容》 マイクロアレイ技術,バイオインフォマティクスおよび生物医学領域における遺伝子発現解析を中心とした機能ゲノミクス研究には,多分野にわたる研究者の連携が必須である.ハーバード/MITのバイオインフォマティクストレーニングプログラムの講義テキストでもある本書が,DNAマイクロアレイを利用した生物医学研究に必要な,多分野にわたる予備知識を体系的にわかりやすく解説する.データ解析手法や生物学への適用のみならず,臨床医学へのトランスレーションも意識したDNAマイクロアレイの本格的解説書.
《目次》
第1章 イントロダクション
機能ゲノミクスの将来性
機能ゲノミクス
解析法の選択は最重要問題ではない(機能ゲノミクスのある側面)
機能ゲノミクスは従来の遺伝学とは異なるものである
生物学の基礎
第2章 マイクロアレイ実験のデザイン
機能ゲノミクス実験のデザイン
遺伝子クラスタリングドグマ
第3章 解析のためのマイクロアレイデータ測定
DNAマイクロアレイテクノロジーの一般的な特徴
マイクロアレイの繰り返し実験と結果の再現性,データのノイズ
マイクロアレイ解析の典型的な目的と疑問
マイクロアレイデータの前処理-フィルタと正規化
「発現が異なる遺伝子」の背景となる考え方
遺伝子発現レベルの類似性,相違性の尺度
第4章 ゲノミクスデータマイニングの手法
はじめに
機能ゲノミクスにおいてクラスタリングの対象となるもの
クラスタリングの意味
機能ゲノミクスで用いられるバイオインフォマティクスアルゴリズムの階層的分類
データの要約とフィルタリング
自己組織化マップ
クラス識別のための遺伝子群の探索
系統図(系統樹型の木)
関連ネットワーク
他の手法
どの手法を使うべきか?
有意性の評価
遺伝子ネットワーク
第5章 バイオオントロジー,データモデル,命名法
オントロジー
表現力と計算可能性
オントロジー vs. データモデル vs. 命名法
データモデル入門
命名法
データ解析後の課題
第6章 機能ゲノミクスの臨床応用:臨床データとの統合
電子カルテ
臨床情報システムのための用語の標準化
臨床データのプライバシー
臨床データを手に入れるためのコスト
第7章 近未来の展望
遺伝子発現プロファイリングの新しい方法
世代間の比較
ソフトウェアの選択
機能ゲノミクスに対する将来的な投資
内容説明
ポストゲノム時代の代名詞、DNAマイクロアレイも、膨大なデータだけでは意味をなさない。実験デザインからデータマイニング、臨床応用まで、体系的に解説したハーバード/MITの情報科学のテキスト。
目次
第1章 イントロダクション
第2章 マイクロアレイ実験のデザイン
第3章 解析のためのマイクロアレイデータ測定
第4章 ゲノミクスデータマイニングの手法
第5章 バイオオントロジー、データモデル、命名法
第6章 機能ゲノミクスの臨床応用―臨床データとの統合
第7章 近未来の展望
著者等紹介
コハネ,I.S.[コハネ,I.S.][Kohane,Isaac S.]
ボストン小児病院インフォマティクスプログラムディレクター。ハーバードメディカルスクール小児科助教授。内分泌学教室医員
コー,A.T.[コー,A.T.][Kho,Alvin T.]
医学系研究員
ビュート,A.J.[ビュート,A.J.][Butte,Atul J.]
ボストン小児病院インフォマティクスプログラムスタッフインフォマティクス研究員。ハーバードメデイカルスクール小児科インストラクター。内分泌学教室医員
星田有人[ホシダユウジン]
医学博士。1994年筑波大学医学専門学群卒業。1994年東京大学医学部附属病院内科。1995年日本赤十字社医療センター内科。1996年東京都多摩老人医療センター消化器科。1997年虎の門病院消化器科。1999年東京大学大学院医学系研究科内科学専攻。2003年東京大学先端科学技術研究センター、ゲノムサイエンス部門
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