内容説明
ここ10年の間に、コーポレート・ガバナンスはビジネスの重要な課題となった。キャドバリー卿はこの複雑な分野に対する理解を広げ、最善慣行の定着を促すため中心的役割を果たした。10年が経過し、キャドバリー卿は、みずからのビジネスあるいは政策決定の経験をもとに、コーポレート・ガバナンスおよび会長に関する問題点について振り返った。本書にて彼はコーポレート・ガバナンスの中心的課題を述べ、説明するとともに会長および取締役の役割と責任について実務的なアドバイスを示し、ここ10年間に広がった慣行規範を調査している。彼はまた、今日の会社法見直し作業の影響について触れるとともに、電磁的手段の発展がもたらす議決権行使や株主の主張への影響、会社の社会的責任、そして取締役会、経営者および投資家の関係の変化について検討している。本書は幅広い情報に基づいた分析であるとともに、実務的な指南書でもある。キャドバリー卿の分析は企業やその他機関の要職に就く者、また経営学者、学生およびコンサルタントにとっても必読書となろう。
目次
コーポレート・ガバナンスの起源
英国の取締役会に対する規範の影響
取締役会の職務
取締役会の構成員たる地位
会長および取締役会の構造
会長に就任すること
会長と最高業務執行取締役
会長と経営責任を担うチーム
会社を代表する
企業の社会的責任
会長の課題
ガバナンスの争点
要約
著者等紹介
キャドバリー,エイドリアン[キャドバリー,エイドリアン][Cadbury,Adrian]
1975年から1989年までキャドバリー・シュウェップス社の会長に就任。1970年から1994年までイングランド銀行理事、1975年から1994年まで英国IBM取締役を務め、さらにはPRO NEDの会長の地位にもあった。コーポレート・カバナンスの財務的側面に関する英国の委員会の委員長を務め、1992年には最善慣行規範を制定。2001年、国際コーポレート・ガバナンス・ネットワーク賞を受賞
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