内容説明
本書は、科学解説の名手ジョン・グリビンの17篇の科学エッセイを収めた、一般読者向けの宇宙科学入門書である。各エッセイは、地球近辺の話題から始まり、太陽の活動と太陽ニュートリノ問題、超新星観測、銀河形成の理論、さらには極微・極大の尺度における時空のさまざまな性質、インフレーション宇宙論から無数の宇宙を擁する「コスモス」の描像に至るまで、読者の視野が徐々に拡がっていくように編集されている。豊かな想像を喚起するグリビンならではの語り口で、読者を宇宙の不思議の世界へといざなう。
目次
八進法と隕石と人類
われわれが呼吸している空気
次の氷河期
ダーウィンと相対性理論の予兆
われわれの太陽は正常なのか?
太陽収縮事件
ニュートリノは何処へ?
星屑の記憶
奇妙なパルサー
銀河の形成
アインシュタインが正しいことを証明した男
ブラックホールのことを最初に考えた男
宇宙の噴出口―ホワイトホール
時間と宇宙
空っぽの空間の重さの問題
素粒子物理学と宇宙の最初の100分の一秒
インフレーション宇宙論入門
著者等紹介
グリビン,ジョン[グリビン,ジョン][Gribbin,John]
サイエンスライター。ケンブリッジ大学天体物理学博士(Ph.D.)。サセックス大学フェロー。王立芸術院フェロー
樺沢宇紀[カバサワウキ]
1965年富山県生まれ。1990年大阪大学大学院基礎工学研究科前期課程修了。同年(株)日立製作所入社。2001年より(株)日立ハイテクノロジーズ勤務。高温超伝導素子の研究、半導体製造装置の営業技術、集束イオンビーム装置の要素技術開発などの業務に携わるかたわら、物理書の翻訳を手がける
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