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ゲノムの複製と分配

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  • サイズ B5判/ページ数 234p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784431709770
  • NDC分類 467.3
  • Cコード C3045

出版社内容情報

《内容》 WatsonとCrickにより1953年にDNAの二重らせん構造が提唱されたとき,それはただちにDNA複製の半保存的複製モデルの提唱に至った.さらに,KornbergによりDNAポリメラーゼが発見され,DNA複製の分子機構は明らかになったかに思われた.しかし実際は,これがDNA複製・分配の研究の始まりであった.のちの研究の歴史は,DNA複製・分配にはいかに多くの因子が関与し,また,いかに複雑なプロセスであるかを示してきたといえる.そして,その全貌はいまだ明らかにされていない.
 わが国は,岡崎令治による岡崎フラグメントの発見と不連続DNA複製機構の提唱をはじめとして,DNA複製・分配の研究に多大な貢献をしてきた.ここ数年のあいだに,真核細胞のDNA複製・分配を担う多くの因子が明らかにされ,それらの機能は,ヒトから酵母,ときには細菌に至るまで保存されていることが明らかになりつつある.ことに,近年の細胞周期とDNA複製制御との関係についての研究は注目に値する.DNA複製・分配の研究は,DNA二重らせん構造の発見から約半世紀を経て新たな段階に入ったといえる.
 染色体の複製とその分配について,基礎から最新の知見までをわかりやすく解説する待望のレビュー集.DNA複製の研究者だけでなく,細胞周期やシグナル伝達,あるいはがん研究にかかわる学生・大学院生から研究者までみな必読.    

《目次》
第1部 DNA複製研究の歴史と展望
第2部 DNA複製の道筋
第3部 複製の開始
第4部 DNA鎖の伸長
第5部 染色体の娘細胞への分配
第6部 染色体複製の制御
第7部 DNA複製とがん

内容説明

染色体の複製とその分配について、基礎から最新の知見までをわかりやすく解説する待望のレビュー集。DNA複製の研究者だけでなく、細胞周期やシグナル伝達、あるいはがん研究にかかわる研究者から学生・大学院生まで必読。

目次

1 DNA複製研究の歴史と展望
2 DNA複製の道筋
3 複製の開始
4 DNA鎖の伸長
5 染色体の娘細胞への分配
6 染色体複製の制御
7 DNA複製とがん

著者等紹介

松影昭夫[マツカゲアキオ]
日本女子大学理学部

正井久雄[マサイヒサオ]
東京都臨床医学総合研究所
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。