Springer reviews
システムバイオロジーの展開―生物学の新しいアプローチ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B5判/ページ数 226p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784431709169
  • NDC分類 460
  • Cコード C3045

出版社内容情報

《内容》 システムバイオロジーとは,“システムとしての生物の理解”をめざす生物学の新分野である.分子生物学は分子機械としての生命の理解をめざす分野であり,これによって生命現象が物質に基盤をおいた知識に帰着する形で記述できるようになった.近年では,ゲノムプロジェクトに代表される大規模な網羅的研究の進展,ハイスループットな実験の実用化などにより,大量の実験データが生み出されているが,現在のところ,ほとんどは個々の部品レベルの研究にとどまっており,システムとしての挙動や制御などに関する研究はこれから多くなされる必要がある.システムバイオロジーではコンピューターシミュレーションや理論解析が目新しい課題として浮上するが,それらの解析を有効にするための実験装置と手法の開発が従来以上に重要になる.近年大きな注目を集めるシステムバイオロジー待望のレビュー集.    

《目次》
I.システムバイオロジー概論
II.ソフトウェアシステム
システムバイオロジーワークベンチ
E-CELL -細胞全体のシミュレーションに向けて-
Bio-calculus : 生物シミュレーションのための知識表現形式
III.網羅的データの収集・表現・利用
代謝カスケードデータベース
マイクロアレイ技術を用いた遺伝子発現ネットワーク同定
線虫の発生遺伝子の網羅的測定
線虫の網羅的遺伝子破壊
線虫の細胞系譜の自動計測
IV.大量データからの生物知識獲得
遺伝子発現情報からの回路推定
遺伝子発現プロファイルからの遺伝子制御ネットワークの推定
遺伝子発現プロファイルのクラスター分析
大規模データを用いたがんのシステム解析
V.モデル
ショウジョウバエのシミュレーション
遺伝子制御ネットワークのハイブリッドペトリネットによるシミュレーション
細胞老化のメカニズムとヘテロクロマチンアイランド仮説
大腸菌熱ショック応答のシステム分析
インターロックフィードバックモデルによる概日リズムの動態解析

内容説明

複雑な生命現象をより定量的かつ精密に理解するには、生物をシステムとしてとらえ、その挙動や制御を解析する必要がある。網羅的データ収集、コンピューターシミュレーション、大規模解析など、システムバイオロジーのいまをまとめた待望のレビュー集。

目次

1 システムバイオロジー概論
2 ソフトウェアシステム
3 網羅的データの収集・表現・利用
4 大量データからの生物知識獲得
5 モデル

著者等紹介

北野宏明[キタノヒロアキ]
科学技術振興事業団北野共生システムプロジェクト総括責任者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。