多体系の量子論―技法と応用

多体系の量子論―技法と応用

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  • サイズ B5判/ページ数 273p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784431708322
  • NDC分類 421.3
  • Cコード C3042

内容説明

物性論のための多体の量子論、すなわち主としてグリーン関数を用いた場の量子論の凝縮系への応用を平易に解説した教科書。絶対零度の形式から有限温度の松原形式、非平衡を扱うKeldysh形式、超伝導を扱う南部‐Gor’kov形式までの解説を含む。量子ポイントコンタクトや超伝導接合などの電子デバイス的な応用例を取り上げながら、場の量子論の手法の基本事項を新しい視点を加味して要領よくまとめてある。電子物性論に携わる大学院生や研究者のためのテキストとして、またメソスコピックデバイスや超伝導素子の研究者のための参考書として最適の書。

目次

第1章 基本概念(多体系の量子論の考え方;1粒子の量子論における伝播関数;伝播関数に対する摂動論 ほか)
第2章 絶対零度のGreen関数(多体系のGreen関数―定義と性質;摂動論―Feynmanダイヤグラム)
第3章 種々のGreen関数とその応用(熱平衡Green関数の解析的性質;松原形式;線形応答の理論 ほか)
第4章 超伝導に対する多体理論の方法(超伝導状態の一般的描像;常伝導状態の不安定性;BCSハミルトニアン ほか)