出版社内容情報
《内容》 東京大学医科学研究所 ヒトゲノム解析センターで実際に使われている実験マニュアル最新の実験法が満載 わかりやすく、誰にでもできるヒトのもつ全ゲノムについて、その構造・機能を解明しようという「ヒトゲノム解析計画」は、第1段階のゲノム地図づくりの段階をほぼ終え、30億の遺伝暗号を解読すべき第2段階-大量のDNAシークエンス作業を行う段階へと突入した。これと並行して、第3段階である遺伝暗号に印されている謎解き(機能解析や病因遺伝子の発見)においても国際競争がますます熾烈になってきている。本書はこのような大きな時代の流れに沿って、第1段階を中心にしたマニュアルにゲノムシークエンスや機能解析を主体とした実験操作を大幅に加えて、現在のゲノム研究の手助けになることを期待しまとめたものである。最新の実験手法が、誰にでも行える、ラボマニュアルの決定版。 《目次》 高分子量 DNA の単離全 RNA の単離ライゲーション大腸菌の形質転換制限酵素による DNA の切断サザン法核酸の標識ハイブリダイゼーションノーザントランスファーノーザンハイブリダイゼーションゲノムライブラリーの作成cDNA ライブラリーの作成プラーク/コロニーハイブリダイゼーションプラスミド DNA およびコスミド DNA の調製ファージ DNA の調製YAC・P1・BAC クローン DNA の精製PCR 反応時の注意点DNA 断片の回収RACE 法RT-PCRSSCP 法ディファレンシャルディスプレイ法蛍光ディファレンシャルディスプレイ法放射性同位体を用いた DNA シークエンス法コスミド DNA のショットガン・サブクローニングカタリストの使い方ABI オートシークエンサーシークエンシングアナリシスGRAIL の使用法ダイレクトサイクルシークエンス法細胞への遺伝子導入法(リポフェクション法)酵母細胞の形質転換ツーハイブリッドシステムIn Vitro 翻訳系SDS-PAGE大腸菌における融合タンパク質の発現ウエスタンブロッティングABI リンケージマッピングセット付録:よく使う試薬
内容説明
本書はゲノム研究の詳細な解説書ではない。そのかわりに、ゲノム研究の背景、マッピング技法からDNAチップに至るまでの最新のテクノロジー、社会との関連などについて、可能な限り最新の話題を網羅しようとしたものである。
目次
1 ゲノムのマッピングとDNAシークエンシングの理論的背景
2 ゲノムの構成と構造
3 ゲノムを小さく分ける
4 ゲノムの物理地図
5 DNAシークエンシングの方法論
6 大型ゲノムの遺伝子探索
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