内容説明
17歳の夏。アンドリュー少年は数学者の秘密の森へ誘われる。ルート2について知りたいだけなのに、泉のように湧き出てくる不思議な数たち。そして黄金の花が…。
目次
第1章 ルート2を追う(m2=2n2;不思議な数列 ほか)
第2章 ルート2の無理性とその結果(ルート2の無理性からの結果;その他の結果 ほか)
第3章 代数の威力(種、繁殖、そして世代へと―1ステップの規則;逆行の規則 ほか)
第4章 魔術(ルート2の近似を使って;2番目の項は必ず1と2の間 ほか)
第5章 ルート2に関連する話題(最良近似;家のパズルとラマヌジャン ほか)
著者等紹介
フラナリー,デイヴィッド[フラナリー,デイヴィッド][Flannery,David]
アイルランド共和国コーク県立大学で数学を教えるかたわら、娘と共著で書いた『16歳のセアラが挑んだ世界最強の暗号』(日本放送出版協会)が世界的ベストセラーとなって話題を呼ぶ。1952年生まれ。アイルランド在住
佐藤かおり[サトウカオリ]
東京理科大学理学部数学科卒業、お茶の水女子大学大学院理学研究科修士課程修了ののち、北アリゾナ大学パーク&レクリエーション・マネージメント学科を卒業。現在アメリカ在住
佐藤宏樹[サトウヒロキ]
静岡大学名誉教授。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぽよぽようと
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ちょっと駆け足で読んだ。もったいなかったかな? 時間があったらちゃんと紙とペンを用意してもう一度読みたいね。それでもたくさんの発見や気づきがあったし、かつて感じていた数学の楽しさ、面白さをすっかり思い出してしまいました。(まあ、下手の横好きなんですけど。)アンドリューも伯父さんも無邪気な感じでなんかカワイイところも良し。2016/01/22
えんどうまめ
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「数学ガール」とよく似た構成になっており、とても理解しやすく読みやすいです。 無理数という数は無限に存在する有理数で以ってもうまく表現することができない、無限数の外側にまた無限の数があるなんてなんか面白いですね。 ところで、無理数が発見されたときの数学者の困惑は、自分が小学生のときに疑問に思った 「1枚の紙を『正確に』3等分することなんてそもそもできないんじゃないか?」 というものと似たような感覚だったのでしょうか。あのときの胸のもやもやは今でもはっきりと覚えています(笑)2012/06/07