内容説明
ともだちのまりちゃんはめがみえない。それでかんがえたんだ。みえないってどんなかんじかなあって。
著者等紹介
中山千夏[ナカヤマチナツ]
1948年熊本生まれ。作家。79年より3期連続して直木賞候補。『死刑をなくす女の会』代表、非暴力社会を目指す運動体『おんな組いのち』元祖世話人
和田誠[ワダマコト]
1936年生まれ。イラストレーター、グラフィックデザイナー。77年より「週刊文春」の表紙を担当。69年文春漫画賞。81年講談社出版文化賞さしえ賞。94年菊池寛賞。97年毎日デザイン賞。映画監督でもある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
絵本と児童書が多い本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テンちゃん
203
『ひろくん、君は障害者という存在を初めて目の当たりにした時、彼らがどんな気持ちでいるのか想像し、自らの思いを彼らと共感することで心と心が繋がったね』♪ヽ(´▽`)/『それは、相手を思いやり、同じ地球で生きていく上で平等に生きていくための大切な条件』⇒『君が常に彼らの側に立ち、同じ目線で考えている姿に胸を打たれました』💫💖💫『世界中の人が、君のように考えて行動すれば、きっと素敵な世の中になるだろうね』🍀『どんな障害も私達の「愛」で乗り越えられる事を伝えた大切な一冊』⭐(*⌒∇⌒*)4.82018/11/23
zero1
121
シンプルな和田誠の絵と中山千夏の組み合わせは意外。目が見えないとか耳が聞こえないなど、他人のことはよく分からない。でも、こうした絵本が何かのきっかけになるかも。結末に驚き。大切なのは想像すること。人は他人の状況を想像し、表現することができる。読んでいて思い出したのがヘイトスピーチ。【外国人はゴミだ!寄生虫だ!】と叫ぶ人たちは想像力が欠如している。言われる側の立場に立っていないからだ。本を読まない人たちは、大きな声の意見にすぐ同調する。自分というものが確立してない。これは社会の危機だ。小学生に推薦したい。2020/07/17
馨
121
絵本。書店のポップに「衝撃的」と書かれており読了。私も最後まで読んで衝撃を受けました。こんな絵本があるなんて、ぜひ大人にも読んでほしいと思いました。自分にない立場に立ってどんな感じか考えることは100%相手の立場を理解は出来なくても少しは近づけると思います。私もちゃんと考えないといけないと思いました。2019/05/18
シナモン
108
図書館本。目が見えないって、耳が聞こえないって、お父さんお母さんがいないってどんな感じだろうと想像するひろくん。みんながお互いの状況を想像し、思いやることができれば、もっと温かく、暮らしやすい世の中になるのだろう。最後はあっ!と衝撃を受けました。自分もしっかりしなくては。素晴らしい一冊だと思います。2019/10/25
neimu
85
題名と和田誠さんのイラストが気に入って手に取った。読んでいるうちに不安になった。これって? 読み聞かせの本? それとも小中高の人権学習の本? 最後になって涙が出てきた。私、この子の気持ちよりも、この子の親の気持ちになった。どんなふうにこの子のそばにいるのか、どんな気持ちなのか、想像してしまった。こんな素敵な子供を育てたお母さん、こんな風になりたいと思った。もちろんこの男の子、「ひろくん」も周りの子も、その子の親御さんもすごい…と思った。やっぱり泣けた。親として泣けた。2013/01/21