内容説明
歴史を振り返ると、社会的不安の発生には、その時代特有の苦悩に立ち向かう宗教の出動が確認できる。しかし、日本の宗教界はいま、伝統宗教にせよ、新宗教にせよ、組織的に制度化された宗教集団は活力の沈滞が明らかな状態にある。では日本人が生きる心の糧として機能してきた“宗教”は、これからどうなっていくのだろうか。本書の表題「現世宗教」は、こうした日本の“宗教”と私たち自身が生きていく“世界”を真摯に見つめ直すため、ここに贈り出される“新しい言葉”である。
目次
序章 現世宗教の足場を巡って
1章 “宗教とは何か”の概念と枠組み
2章 日本的宗教を成立させる気質とその変遷
3章 宗教的見方の基盤
4章 宗教に対する素朴な質問Q&A
5章 宗教カルトとトラブル対処
6章 日本宗教の現在地
7章 教団案内と教祖の言葉
著者等紹介
大島宏之[オオシマヒロユキ]
昭和12年東京生まれ。宗教評論家。東洋大学東洋学研究所研究員、世界宗教者平和会議日本委員会事務次長、庭野平和財団平和研究会座長、明るい社会づくり運動全国協議会事務局長を歴任
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