内容説明
神話と伝説が伝える世界観には、現実をあきらかに超絶した無限の「自由」がある。そこには人類の叡智、民族、地域、文化を超えて、不思議な「共通性」も見られる。神話や伝説には、根源的な命題を克服する普遍的なメカニズムが存在するのだろうか。本書は、世界に伝わる神話・伝説を、地域別に編集し、その特性を専門家が著した。いまも世界では、「ファンタジー」の名のもとに、あらたな物語が紡がれているが、それらの根底には、実は古来から伝承されている神話・伝説が脈々と息づいている。いまここに解説された神話・伝説を知識としてよむことは、これから未来に想像される「物語」の胎児として刺激に富むばかりか、あらたな「世界」の鏡像への導きになる。
目次
ヨーロッパの神話伝説（ギリシャの神話伝説；ゲルマン・ケルトの神話伝説；スラヴ（ロシア）の神話伝説）
アジア・アフリカの神話伝説（インドの神話伝説；ペルシアの神話伝説；オリエントの神話伝説；中国の神話伝説；モンゴルの神話伝説；韓国（朝鮮）の神話伝説
日本の神話伝説
アフリカの神話伝説
南米アメリカの神話伝説
マヤ・アステカ・インカの神話伝説）
幻想と異端の神話伝説（ケルトの神話伝説；古史古伝にみるもう一つの日本神話；世界の神話伝説・ブックガイド）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00％完了】
9
*読む辞典･事典/神話*神話ネタの小説読解の為読了｡天地の創造、神々と人類の誕生から英雄女神礼賛譚、各民族各文化の起源物語、植物学や自然にまつわる神話と伝説、終末予言まで…と、世界の神話を地域別、民族別に網羅した有難い読解本。(紹介文･他より)――浅く、広くな神話ガイドですが…神話を"地域別、民族別"に分類されていることが、神話ネタ小説の読解の上で非常に重宝します。 ⇒続き2014/01/04
蒼
1
世界のと書いてはいるが期待したほど広い範囲は載っていなかった。だが、世間一般で知られているような神話についてはきちんと記載されていたので、何と無く気になるなという方にオススメですね。2013/02/04
