内容説明
まず、刑事訴訟法を勉強する上で、刑事裁判が実際にどのように行われているかを知ることは不可欠である。刑事訴訟法を勉強する上で重要なことの一つは、解決しなければならない問題点が刑事手続上のどの部分で発生しているのか、なぜその問題点がその手続の上で発生するのかをはっきりと意識することである。司法試験における刑事訴訟法は、当面論文試験において「落ちない答案」を作成することが目標になる。したがって、現在争われている問題点につき論証を準備しておくことが合理的である。本書は、それに答えるべくいくつかの問題点を論証例として掲げた。
目次
1 刑事訴訟の基本原則・訴訟主体
2 捜査
3 公訴提起
4 公判
5 救済手続き