出版社内容情報
認知症はいまや第3の糖尿病ともいわれているほど、日本人にとって重大な問題となっています。
現在の日本では65歳以上の高齢者が全人口の30%を占めており、そのうち認知症患者が約443万人、認知症予備軍といわれる軽度認知障害(MCI)の方が約550万人になると、厚労省は発表しています(2022年度)。この数字は増加の一途をたどると予測されています。
認知症は発症する20数年前から脳内で変化が始まっているという事実が判明しており、認知症の好発年齢が65歳であることから40歳ごろから認知症過程が始まっていることになります。
現在、認知症の治療法で最も有効と考えられているのは「いかに認知症を早期に発見し、手を打つか」ということ、つまり「認知症をいかに予防するか」ということです。
そのためには、自分自身はもとより家族の認知機能をテストし、問題が見られる場合には専門医に相談することが大事です。
本書は認知機能を自己診断し、今後の対策を考えるために刊行しました。認知症や軽度認知障害(MCI)を正しく理解し、認知症を予防するための食事、運動、日常生活を提案しています。
内容説明
最近、もの忘れが多くて心配。あなたは、もう認知症予備軍?
目次
第1章 40歳から行いたい自己診断テスト(記憶力テスト;言語能力テスト;計算力テスト;判断力テスト;遂行力テスト)
第2章 安全運転を続けるために必要な「認知機能検査」とは?(認知機能検査)
第3章 認知症がわかる16のQ&A(認知症の基礎知識;軽度認知障害)
第4章 認知症を予防する22のTry(トライ)(食生活;運動のポイント;運動の実践;日常生活)
著者等紹介
広川慶裕[ヒロカワヨシヒロ]
1955年、大阪府生まれ。1984年、京都大学医学部卒。麻酔科専門医・指導医を経て、精神科に転科。精神科医として、認知症やうつ病などの精神疾患治療に専念し、数多くの臨床経験を持つ。さまざまな医療機関で要職を歴任したのち、2014年に認知症予防の専門クリニック「ひろかわクリニック(京都/宇治)」と「ひろかわクリニック品川駅前MCI相談室(東京/品川)」を開設。認知症の早期発見と早期治療に取り組み、認知症予防のトータルメソッド『認トレ』を創設。精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医・指導医、日本医師会認定産業医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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