目次
第1章 和食って何でしょう?(多種多様で新鮮な食材こそが御馳走です;一汁三菜はバランスのとれた理想的な食事;和食を豊かに彩る花鳥風月と言葉遊びの妙)
第2章 和食の歩みをひもとくと(素材を生かすとはどういうことでしょう?;和食まるっと年表;風土が育んだ食の基盤;郷土料理の豊かな世界)
第3章 和食を作ってみましょう(だしをひく;米を炊く;素材を切る;根菜を煮る;煮魚は煮ない;肉を蒸す;卵を焼く;和えるは調和;合わせ酢が肝心;野菜を漬ける;寿司飯を作る)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅー
9
和食とは何か、和食の歩みといった、和食の基礎知識について書かれた後、実践編としてだしのひき方、米の炊き方に始まり、代表的な家庭料理のレクチャーが記されている。「日本のたしなみ帖」というシリーズの一冊であることからも、歴史的な視座に立って和食を概説している。なかでも和食における「水」の重要性が説かれており、その究極が刺身であるという。「水で洗い清めた魚を包丁で美しく切り、生のまま器に美しく盛る」ことができるのは、日本の水が総じて軟水でおいしく安全であることによるという。2021/06/30
伶夜
7
五味(甘い・辛い・酸っぱい・塩辛い・苦い)、五色(赤・青〈緑〉・黄・白・黒)、五法(焼く・煮る・揚げる・蒸す・生〈切る〉)(本文より)2017/09/28
1018
3
季節を感じられる和食は大好き。 ちょっとひと手間の下ごしらえが大事だということを学んだ。 調理法も現代版にアレンジされていて、とてもためになった。 これでかなり家庭料理の腕があがりました。 2015/06/21
竜王五代の人
2
このシリーズだから美しい料理の本かと思っていたら、基本的ながら丁寧な和食の作り方の本だった。和食は素材を活かすものといってもやりかたがあるということか。2023/08/25
白井ぱんだ
1
当たり前に受け止めていた文化も、理由を知れば背景に流れるこころを理解できる。改めて感じたね。 ある意味普通で当たり前の事しか書いてない。それを見つめ直すことが重要なのだ。四季があり陰陽五行を重んじる文化が具体的にどういうもので、いつから形作られたかを知り、和食の作り方から現代の日本のこころを感じる。2024/01/11