明快案内シリーズ 知の系譜
明治の名著〈2〉文芸の胎動と萌芽

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  • サイズ A5判/ページ数 239p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784426108298
  • NDC分類 028
  • Cコード C0095

内容説明

坪内逍遙『当世書生気質』、与謝野晶子『みだれ髪』、夏目漱石『我輩は猫である』、北原白秋『邪宗門』、田村俊子『生血・あきらめ』etc。精選62作品を紹介。古典から歴史的大作、重要基本作品で教養がつく。読みやすいダイジェスト編集版。

目次

1 近代文学のあけぼの
2 新風を巻き起こす
3 観念小説・深刻小説の流行
4 新しい言葉、新しい文体
5 私を語る
6 我が道をゆく
7 己に迫る
8 覚醒する女性たち

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

3
清水紫琴「こわれ指輪」(52ページ~)は明治の女性が初めて語った離婚の内実で、女性の自立を内包した画期的な書である、と。離婚、三行半、角隠し、などという言い方もあるが、いずれも、法的には民法や憲法で人権として認められていることだと思う。だが、なかなか時代的には男尊女卑の風潮だったと思うので、やはり、勇気ある活動であったと思える。田澤稲舟「しろばら」、「五大堂」は、男社会への抵抗であった(90ページ~)。「能力もないくせにただ『身分』が保証された『男』であるということだけで威張っている」という男を批判した。2012/10/26

rbyawa

0
j012、1巻とはだいぶ体裁が違い、主に文芸についての本が扱われる。女性作家たちの本などは現代知名度の低さをはね除けてむしろ同時代の素直な代表作品だろうと思うが、一世を風靡するような作家が3、4人に1人の割合で存在していたり、女性作家が真似たという小説のところで女権拡張を噴き上げていたりと1巻の格式の高さと比べると正直だいぶ落ちる…。インテリには失笑されたが「歌」として庶民に受け入れられ、島崎藤村の詩集にも結び付いただろう『新体詩抄』が良かったかな…、あと女性作家たち、確かになんでこれだけ無視するのかね。2019/02/02

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